かわらばん NEWS
〜おさがりふくや〜 リトルクローゼット
令和7年11月15日(土)に開催した『〜おさがりふくや〜 リトルクローゼット』、たくさんの方に参加していただくことができました。服の陳列や準備、片付けに至るまでこどもたちをはじめ、多くのお母さんお父さんに手伝っていただけましたこと、感謝申し上げます。
山田児童館、香取市環境安全課の皆さまへも重ねて感謝申し上げます。
私たちTAWARAYAは、特定非営利活動法人ル・マルシェ部(愛称:ルマル)という団体が運営しておりますが、「一体なにを考え、なにをしている団体なんだろう」との疑問に答えるため、地域活性化事業の一環として実施した『リトル・クローゼット』と『私たちルマル』について紹介させていただきます。
【コンセプト】
- こどもたちの小さくなった服をおさがりで回すこと。
- ちいさな店員さんが本気でやるお店ごっこで、ワクワク感が伝わるとリユース古着をもらいにいくイメージがなくなる。
- マルシェ台など実際に使われる本物を使用することで、こども扱いせず、おとなもこどもたちの本気に応える。

【なぜ、マルシェ形式?】
私たち、ルマルは「マルシェ」にこだわっています。
活動目的は、『ふるさと香取をスーパーミラクル楽しいまちへ』。
マルシェとは市場のこと。 ーヒトが集い、モノが集まり、情報を交換するー
経済活動の最もおもしろい部分であり、基本となること、人々の助け合いの仕組みそのものでもあります。
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賑わっていたふるさと香取を、懐かしむだけではなく、今だからできることでまちもどししていく。そんな場づくり、おもしろいことづくりを目指して、
私たちは基本でありながら、もう一歩先の「マルシェ」にこだわっています。

【こどもたちへ】
「おさがりふくや リトル・クローゼット」と「こどもカフェ」に来ていただき、ありがとうございます。
みなさんも、お店で食べ物を買ったり、学校で必要なものを買ったりしたことがあると思います。
売ったり買ったりすることをむずかしい言葉で言うと「経済(けいざい)」と言いますね。
人のくらしにとって経済活動は、生きていく上でも、とても大事なことです。
むかしむかし——
まず 物々交換(ぶつぶつこうかん) からはじまりました。
自分でとってきた魚と、ほかの家で育てていた野菜を「こうかんしよう」と言ってこうかんしていたのです。
でも、こうかんするあいてが見つからなかったり、ほしいものが手に入りにくかったりして、だんだん不便になりました。
そこで人々は、たくさんの人が集まってものを売ったり買ったりする場所、
“市(いち)”をつくりはじめました。
市ができたことで、ほしいものを探しやすくなり、人のくらしが少しずつべんりになっていきました。
そしてさらに、人が増えて市が大きくなると、
「物だけをこうかんするのはむずかしいね」となり、
代わりに “お金” が使われるようになりました。
こうして、人と人がものを売ったり買ったりするしくみが広がっていき、
それが今の世界の “経済” をつくっていきました。
「おさがりふくや リトル・クローゼット」と「こどもカフェ」は、
その“経済のはじまりからつながる体験”を、楽しみながらやってみるマルシェです。
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リトル・クローゼットはお洋服屋さん。
無料のお店ですが、みんなが一生懸命に準備をしたり、他の子に使ってほしいと集まったお洋服は大事なもので、0円だからといって価値のないものではありません。
もらった人がとてもうれしくて、とくべつな服なのは、みんなが誰かのためにいっしょうけんめいにはたらいたからです。
みんなでお金以上の価値を生みだし、お客さまにていきょうしたのです。
リトルクローゼットでは、マルシェでおとなが使う本物のマルシェ台や道具をそのまま使って、お店屋さんと同じことをやってもらいます。
こどもたちはお洋服をそろえ、見せ方をかんがえ、おきゃくさまに声をかけます。
“ものをわたす”ということのいみを、自分の手で感じてみてください。
つぎに ペットボトルビーズのワークショップ。
すてるはずのものを、新しいものに作りかえる体験は、
ものを大切にする心や、しぜんやかんきょうのことを考える力につながります。
そして こどもカフェ。
飲みものをつくり、サービスをして、おきゃくさまをむかえる。
お店がどんなふうに動いているのか、自分が“サービスをつくる人”になって体験できます。
いっしょに参加したみんなは、お客さんでもあり、お店の人でもあり、ものをつくる人でもあります。
“つくる・わたす・うけとる”をぜんぶ体験しながら、
ものを大切にする気持ち、人とのやりとりの楽しさ、
そして経済のはじまりのしくみを学んでいく一日になったと思います。
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1、2、3で
また、いっしょにやろう!
つぎもどうぞ、「マルシェ」をたっぷり楽しんでください。